ミラノの業界筋によれば、ヴェルサーチ(VERSACE)は、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のメンズ・アーティスティック・ディレクターを務めるキム・ジョーンズ(Kim Jones)を迎え入れることができないか協議しているという。最大の障壁は、2016年に更新されたキムと「ルイ・ヴィトン」の契約だ。
ヴェルサーチとキムの間の契約およびその可能性について確かな情報は現時点で得られていない。また、ジョナサン・アケロイド(Jonathan Akeroyd)ヴェルサーチ最高経営責任者(CEO)、ルイ・ヴィトンのスポークスマン、ジョーンズのコメントは得られなかった。
創業者であり兄のジャンニ・ヴェルサーチ(Gianni Versace)が1997年に暗殺されて以来、ドナテラ・ヴェルサーチ(Donatella Versace)がアーティスティック・ディレクターを務めてきたが、メゾンは会社の再生と彼女のクリエイティビティーを支える新たな才能を取り込みたい意向だ。
ヴェルサーチの株式20%を保有する投資会社ブラックストーン(THE BLACKSTONE GROUP)は否定しているが、ヴェルサーチが新たなデザイナーを迎え入れるとのウワサや憶測は初めてではない。1月には、ドナテラ・ヴェルサーチと親交が深いリカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)が、「ジバンシィ(GIVENCHY)」のクリエイティブ・ディレクターの退任後、ヴェルサーチに入るのではというウワサが浮上したが、交渉は決裂したようだ。