高島屋は9月20日、働く女性のためのスーツの自主編集売り場「スーツクローゼット」を、新宿店と横浜店にオープンした。ナショナルブランドをはじめ、デザイナーとコラボレートしたデザイナーズライン、取引先との協業によるオリジナルスーツまで、15ブランドで展開。さらにはオーダーメードにも対応するなど、バリエーション豊かな品ぞろえで、初年度売り上げは2店合計で4億円を目指す。
吉田有紀MD本部レディースファッションディビジョン バイヤーは、「昨今のウィメンズファッションはカジュアル化が進む一方で、女性の就労人口は増加の傾向にあり、お客さまからスーツの要望が高まっている。ただ何を選んでよいか悩んでもいる。ならば、百貨店の編集力を生かして、スーツを一堂に集め比較購買できる場所を作ろうと思った」と意図を述べる。
そこで、30~40代を中心とした働く女性をターゲットに、幅広い職種やニーズに対応した、三つの商品カテゴリーを提案。一つ目に、キャリアを積み重ねてきた女性のための、「上質」「上品さ」を追求した品ぞろえ。二つ目に、アクティブに動き回る女性のための「機能性」を追求した品ぞろえ。三つ目は「モード」「カジュアル」にスーツを着こなしたい女性のための品ぞろえ、としている。
セレクトするナショナルブランドは、「アンタイトル(UNTITLED)」「インディヴィ ヴァイ(INDIVI V.A.I)」「23区」「カリテ(QUALITE)」「ソブ ダブルスタンダードクロージング(SOV.DOUBLE STANDARD CLOTHING)」など。またデザイナーとのコラボとして、「トモウミ オノ(_TOMOUMI ONO)」「ウエムロ ムネノリ(UEMULO MUNENOLI)」とデザイナーズラインを展開。10月からは、「トゥエンティミリオン フラグメンツ(20,000,000 FRAGMENTS)」とのコラボもスタートする。中心価格帯は、ジャケット3万~3万5000円、パンツおよびスカート2万円。オーダースーツの価格はジャケット4万3000円~、スカート1万9000円~、パンツ2万2000円~。シャツオーダーは9000円~。
また、売り場での発信として、新宿店では肌着売り場と連動したイベント「スーツがきれいに見える肌着の選び方」を開催するなど“コト”提案も充実させる。将来的には「デジタルを活用しオーダー予約やコーディネート提案を発信していけたら」と吉田は語った。