ビジネス

インディテックス上半期決算は増収増益 10月からインドでもECサイトをスタート

 「ザラ(ZARA)」や「ベルシュカ(BERSHKA)」を擁するスペインの小売大手インディテックス(INDITEX)の2017年2~7月期決算は、売上高が前年同期比11.5%増の116億7100万ユーロ(約1兆5522億円)、純利益が同8.7%増の13億6600万ユーロ(約1816億円)で増収増益だった。「ストラディバリウス(STRADIVARIUS)」以外の全ブランドで売上高が同2ケタ増と伸長した一方で、秋物の早期投入や為替変動によって粗利益は同0.4%減だった。

 9月20日に行われた決算報告では、10月4日に「ザラ」のECサイトをインドで開設することを発表した。同社は94の国と地域で「ザラ」を展開しており、ECサイトはその半数の国と地域で運営している。同社は5月に「ザラ」の旗艦店をムンバイにオープンし、インド国内にある20店舗の中で最も売り上げている。中間層が爆発的に増えているインドを次なるマーケットととらえるが、インフラ整備はいまだ十分ではない。ECサイトはこうしたインドの小売り市場における重要な一手だ。

 パブロ・イスラ(Pablo・Isla)会長兼最高経営責任者(CEO)は、オフラインとオンラインを融合したストアモデルの強さと持続性を挙げる。「オンラインに関してはほぼ全ての都市で翌日受け取りを実現している。マドリッドでは即日配送も行っており、他の地域に広げる予定だ」とイスラ会長兼CEOは話す。また、オンラインで購入した商品をリアル店舗で受け取る仕組みにも言及し、「店頭受け取りはオンライン戦略における重要な要素だ」と述べた。

ZARA x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2025年春夏ウィメンズリアルトレンド特集 もっと軽やかに、華やかに【WWDJAPAN BEAUTY付録:2024年下半期ベストコスメ発表】

百貨店、ファッションビルブランド、セレクトショップの2025年春夏の打ち出しが出そろった。ここ数年はベーシック回帰の流れが強かった国内リアルクローズ市場は、海外ランウエイを席巻した「ボーホー×ロマンチック」なムードに呼応し、今季は一気に華やかさを取り戻しそうな気配です。ただ、例年ますます厳しさを増す夏の暑さの中で、商品企画やMDの見直しも急務となっています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。