ウォルマート・ストアーズ(WAL-MART STORES INC.以下、ウォルマート)のEC事業におけるファッション部門のシニア・ヴァイス・プレジデントにデニース・インカンデラ(Denise Icandela)が就任する。アマゾン(AMAZON)とのECバトルはますます過熱しそうだ。
インカンデラ=シニア・ヴァイス・プレジデントは、マッキンゼー(McKINSEY & CO.,)で小売業界のコンサルタントを務めた後、1999年に百貨店のサックス・フィフス・アベニュー(SAKS FIFTH AVENUE)に転職。デジタル部門を一から築き上げ、副社長などの要職を務めた。2014年からはラルフ ローレン(RALPH LAUREN)でグローバルデジタル部門のプレジデントを務めたが経営陣との意見の相違で退任。今年の4月からはシューズを取り扱うエアロソールス(AEROSOLES)の暫定最高経営責任者に就任したが、同社は9月15日に米国連邦破産法第11条の適用を申請した。
インカンデラ=シニア・ヴァイス・プレジデントは10月2日よりウォルマートに参画し、スコット・ヒルトン(Scott Hiton)=ウォルマートUS EC部門チーフ・レベニュー・オフィサー(CRO)の下でデジタル部門のアップスケールを図る。ヒルトンCROは「EC事業においてファッションは重要なカテゴリーだ。インカンデラは何百万人といる顧客に特別な買い物体験を提供するためのリーダーシップを発揮するだろう」と話した。