LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON 以下、LVMH)は20日、同社の環境部門設置25周年を記念したイベントを開催し、これまでの環境に対する取り組みを振り返りつつ、温室効果ガスのさらなる削減など活動を一層推進することを宣言した。
LVMHは、2018年に内部炭素基金への投資を倍増させる他、13年度に比べて二酸化炭素の排出量を25%削減することを目標に掲げた。さらにこれまで10%だった再生可能エネルギーの使用比率を20年までに30%にすると上方修正した。
ベルナール・アルノー(Bernard Arnault)LVMH会長兼最高経営責任者(CEO)はフランスの時価総額上位企業、CAC40の中で初めて環境部門を設置したことを強調し、「われわれはラグジュアリー市場における環境保護のリーダーであり続けている。今日の消費者は地球環境に優しい企業から商品を買いたいと思っている」とコメントした。
イベントには、「ディオール(DIOR)」のフレグランス、“ジャドール(J’adore)”のイメージモデルを務めるシャーリーズ・セロン(Charlize Theron)がムービーレターでお祝いのコメントを寄せた他、セントマーチンズ美術大学 (Central Saint Martins) の学生が、LVMHが提携したサステイナブルプログラムにインスパイアされたファッションを披露した。
なお、アルノーLVMH会長兼CEOのコメントが出たのは、「グッチ(GUCCI)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」などを擁するライバル企業、ケリング(KERING)がダウ・ジョーンズ・サスティナビリティ・インデックス(Dow Jones Sustainability Indices、DJSI)にテキスタイル、アパレル、ラグジュアリー部門で業界リーダーとして3度目の格付けをされたと発表した翌日だった。