A4サイズが入るバッグをずっと探しています。
できるだけハンズフリーで生活をしたいので、バッグも小さく・軽く、が好みです。国内出張なら、PASMOとクレジットカードを入れたカードケースとiPhone、リップ、そしてイヤホンをポケットに入れて手ぶらで行くこともあります。
ですが、仕事をしているとさすがにいつもそうはいきません。特に、取材先でA4サイズの資料をもらった時や、企画の提案資料を携えて相手を訪問する時は、小さいショルダーバッグに書類を折り畳んでしまうのも失礼だから困ります。そこでA4が入るバッグをずっと探しているのですが、これが見つからない!
レザーの国イタリアでならさすがに見つかるだろうと、2018年春夏ミラノ・コレクションの取材の合間に市場調査をかねて探しましたが、なかなか出合えず。A4サイズとなると、好きなブランドでも急に“なぜこうなる?”と首を傾げるデザインが多くてがっかりの連続です。分析すると、A4サイズのバッグのデザインはトート型と、かっちり型の2タイプが主流です。今の時代、どこかカジュアル感を加えたくなるのでトート型に目がいきがちですが、仕事で使うことを考えると訪問先によってはトートではカジュアルになりすぎですし、特に海外ではスリ対策上の不安が残ります。一方、かっちり型だとどうしても堅苦しく、カジュアルベースの普段着に合わせづらい……。
で、がっかりの連続を経て、ようやく好みのバッグに出合いました。ブランドは「ヴァレクストラ(VALEXTRA)」です。ミラノコレ初日にスカラ座近くの直営店で購入して、ミラノからパリへの移動のフライトにも活躍しました。
まずきれいな色に惹かれました。そして選んだ決め手は、横長でも縦長でもない絶妙な形。13インチのMacBook Airが縦にも横にもすっぽり入るほぼ正方形、わずかに縦長です。このシルエットならカジュアル過ぎず、かっちり過ぎずだと思うのは私だけでしょうか?上部にゴールドのファスナーがありますが、閉じずにトート風に持ってもOK。閉じないと口が開く分、クタッとして愛嬌が出ます。ブランドロゴはファスナーの引き手にさりげなく刻印、という控え目さも好きです。
たくさん探し、手にもって気づいたのですが、横長のA4サイズのバッグはどうしてもアタッシュケースを連想してビジネス感が強くなりますが、縦長ならすっきり&カジュアル感がプラスされるようです。普段から、小さいハンドバッグの時は、資料を持ち運ぶためにエコバッグを併用することが多いですが、これも横長だとだらしなく見えがち。縦長なら脇に挟んでぴったり持てるからすっきり見えると思います。
そんな“A4バッグ”が必需品の働く女性の目線で2018年春夏ミラノ・コレクションのバッグを見ていると、やはりミラノのブランドは秀逸。ギャラリー写真に載せた「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」のように、レザーの柔らかさを生かして上部を少しクタッとたわませることで愛嬌をプラスするとか、「フェンディ(FENDI)」の新作のようにストラップで思いっきり遊ぶとか、よく考えられています。「フルラ(FURLA)」のようにレザーではなく、生地を使ってもかっちり度が薄れてよさそうですね。
でもやっぱりホントは小さいバッグひとつで生きていきたい(笑)。一番ツボだったのは、「フェンディ」のミニミニバッグがたくさんついたストラップ。これがあればもはやバッグの本体いらず。ストラップだけでよいのかも。どこに何を入れたかわからなくなりそうですが(笑)。