ライトオン(RIGHT ON)の2017年8月期は、本業のもうけを示す営業損益が28億円の赤字(前期は37億円の黒字)だった。3月28日に発表した下方修正をさらに下回った。売上高は前期比7.4%減の800億円だった。既存店売上高は、同9.1%減に沈んだ。
横内達治・社長は「顧客のニーズに応える品ぞろえができず、在庫消化のための値下げロスが増えたことが要因。さらに当初の売上高目標に到達すべく、積極投資を行ったことで販管費がかさんだ」とコメント。「トレンドの変化が激しいウィメンズと、持ち越し商品の割合が大きかったキッズが特に不振だった」と振り返った。
同社は改善策として、性別ごとにボトムス、トップス、グッズなど7つに分かれていたチームを4つに再編して業務改革の速度を上げる。発注方法も見直す。ライトオンでは発注方法を、素材開発から関わり6カ月前にオーダーする長期生産と、発売時期に引き付けて2カ月以内に発注する短期生産の2つに大別している。これまでは長期生産が8割、短期生産が2割だったが、「来期に向け、半々にしたい。ここにはナショナルブランド中心の買い付け商品も含まれる」という。長期生産と短期生産それぞれのメリット、デメリットを踏まえてバランスを整える。
夏涼しく冬暖かい和紙デニムを使ったGジャンや、はっ水・防汚性を高めたジーンズなど、プライベートブランドの開発も強化する。値下げロスの縮小や販管費の見直しを図り、18年8月期は売上高800億円、営業損益15億円の黒字化を目指す。