中国EC最大手のアリババ・グループ(ALIBABA GROUP以下、アリババ)が、サイナオ スマート ロジスティックス(CAINIAO SMART LOGISTICS以下、サイナオ)の株式の過半数を取得した。サイナオは、2013年にアリババが主導する合弁会社によって設立されたビッグデータを元に運用するスマート物流企業。買い増しは10月に完了予定だ。
「タイのココナッツが欲しければ、世界のどこにいても72時間に受け取れる」と創業者のジャック・マー会長が豪語する通り、アリババは中国国内24時間以内の配達、世界72時間以内の配達の実現を5年以内に目指し、1000億人民元(約1兆7000億円)を投じる。
ダニエル・チャン=アリババ最高経営責任者は「この投資でアリババが、中国そして世界の物流ネットワーク構築に向けてどれだけ力を入れているかが分かるはずだ。目標達成に向け、今後も物流パートナーとの関係を深めていく」とコメントした。
なお、アリババが23%の株式を保持している物流企業ベスト(BEST)はニューヨーク証券取引所に上場したばかりだ。