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小林武史がモンブラン国際文化賞を受賞 東北復興支援の功績を評価

 「モンブラン(MONTBLANC)」は9月28日、第26回「モンブラン国際文化賞」の授賞式を開き、音楽プロデューサーで作曲家の小林武史を選出した。小林は「リボーンアート・フェスティバル(Reborn-Art-Festival以下、リボーン・アートフェス)」の実行委員長として”アート” “音楽”"食"をテーマに宮城県石巻市の牡鹿半島で、約2カ月間復興支援を目的に総合芸術祭を開催した。

 小林は「リボーンアート・フェス」の活動を通して、「未来への扉を開けていこうとするわれわれの姿勢や石巻という場所に多くの人々が関心を持ってくれたことを再認識した」と語った。また震災を経て過疎が進む石巻市の現状にも触れ、「『リボーン アートフェス』で新たな命の出会いの場を作り、人々の交流を生むことができると思っている。それが一条の光となって、この先も続くことを願っている。精進していきたい」と今後の抱負を述べた。
 授与式には小林と親交の深い浅野忠信、2010年の受賞者の夏木マリ、書道家の武田早雲が出席し、小林に賞賛のコメントを贈った。

 モンブラン国際文化賞は芸術の発展に貢献する個人の奨励を目的に、1992年に創立された。芸術および文化の分野で発展、繁栄のために支援活動を行うアーティストを対象に選出される。今回は逢坂恵理子・横浜美術館館長や片岡真美・森美術館チーフキュレーターのなどが審査員を務めた。世界17カ国で開催される同賞の受賞者には賞金1万5000ユーロ(約200万円)と「モンブラン」の万年筆“パトロン(PATRON)”シリーズからこの賞のためだけに制作した世界17本の限定モデルが贈られる。過去にファッションデザイナーのアニエス・ベー(Agnes B)や音楽家の坂本龍一が受賞している。

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