ファッション

アディダスの新シューズ開発施設に“靴の匠”が集結

 アディダス ジャパンは、神戸・長田に日本初のシューズ開発施設「アディダス フットウェアラボ(adidas footwear lab)」を10月4日に開業する。2日に東京・六本木の本社で関係者向けの説明会を行った。施設は地下1階から地上2階までの3層で、面積は約906平方メートル。これまで数々の陸上選手やアスリートのシューズを手掛けたシューズクリエイターの大ベテラン大森敏明(72)をディレクターに迎え、約10人のスタッフとアスリート向けのフットウエアのカスタマイズや木型の開発、アッパーデザインの監修、パターン作成の他、国内の直営と卸先店舗スタッフへの専門教育、シューズクリエイターの人材教育を行う。

 アディダスのフットウエア開発施設は、ドイツに次いで世界2番目。高性能の計測器やテスト機器、製靴機器を備え、ランニングを中心に、野球、ラグビー、バスケットボール、サッカー、テニスなど多数のカテゴリーを扱う。一般開放はせず、訪問したアスリートや取引先にサービスを行う。将来的には神戸の施設で蓄積したシューズ開発のノウハウをグローバルで生かしていく。

 アディダス ジャパンのトーマス・サイラー(Thomas Sailer)副社長は「神戸はシューズ開発のエキスパートが集まる場所。ランニングシューズ“アディゼロ”シリーズのように、日本で開発したフットウエアを世界でも展開したい」と話した。説明会には陸上の一山麻緒・選手、サッカーの岩崎悠人・選手、ラグビーの松井千士(ちひと)・選手も登壇した。松井選手は「最先端の技術が集まるラボで自分のシューズが作られるのが楽しみ。2019年のラグビーワールドカップや20年の東京で、ラボで作られたシューズを履いて活躍できるように頑張りたい」と語った。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

疾走するアシックス 5年間で売上高1.8倍の理由

「WWDJAPAN」11月4日号は、アシックスを特集します。2024年度の売上高はコロナ前の19年度と比べて約1.8倍の見通し。時価総額も2兆円を突破して、まさに疾走という言葉がぴったりの好業績です。売上高の8割以上を海外で稼ぐグローバル企業の同社は、主力であるランニングシューズに加えて、近年はファッションスニーカーの「オニツカタイガー」、“ゲルカヤノ14”が爆発的ヒットを記録したスポーツスタイル…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。