アダストリアは、同社初の18ブランド横断キャンペーン「EVERYDAY CORDU-ROY」のアンバサダーに「テラスハウス」の元出演メンバーである島袋聖南を起用し、10月4日に任命式を行った。会場には、コーデュロイのアイテムを着用したスタッフが30人集まり、スタイリングを披露した。同キャンペーンは、18ブランドがブランドの枠を超えてコーデュロイ素材を協同開発。高品質な素材でプライスレンジは変えず、各ブランドの特性に落とし込んだ商品全83アイテムを販売する。
松下正・最高執行責任者(COO)は、「アダストリアは22ブランド、全国に約1500店舗を展開し、幅広いお客さまにライフスタイルを提案している。全国にあるショップを含め、企業全体の取り組みとしてお客さまに“ワクワク”する暮らしを提供したく今回のキャンペーンを実施した。当社は1つのSCに複数のブランドを多く出店しており、多いところでは10ブランドを出店している。ブランドを横断することで“点”でなく“面”でトレンド訴求できるのが強みだ」と話す。
コーデュロイの素材開発には1年前から着手。金原広和R&D室テキスタイルデザインチーム チーフスペシャリストは、「各ブランドからコーデュロイ商品の開発要望が増えてきたことや、秋冬の代表的な素材であるため開発に至った。各ブランドの生地担当と『R&D室』のテキスタイルチームにいる13人の専門家と相談しながら、ブランド横断のスケールメリットを生かして、価格以上の良質な素材を作ることができた。コーデュロイはデニムと同じようにいろいろな表情があり、気取らずナチュラルにおしゃれができる。お客さまにも楽しんでもらいたい」と、ブランドごとにコーデュロイのうねりやピッチ、軽さや柔らかさを変えた素材を開発。秋冬のデイリーユースにオススメな素材として提案する。
アンバサダーに任命された島袋は、「ヘザー(HEATHER)」のコーデュロイのスカートを着用し登場。「コーデュロイは普段、小物で取り入れることが多いが、今シーズンはバギーやフレアのボトムスを使ったスタイルに挑戦したい。男性にはコーデュロイのシャツを大人っぽくクールに着こなしてほしい」とコメントした。
同社は、2016年9月に発足した「R&D室」がトレンド情報の集約やブランドに対する情報発信の仕組みが整ってきたことから、「R&D室」が発信する素材に特化した同キャンペーンを実施。アダストリア全体として取り組むことで、素材の調達力や情報の発信力が上がったことやグループとしての存在感をアピールしていく。店頭でのキャンペーンの他、ECサイト「.st(ドットエスティ)」では10月13日からコーディネート提案のコンテンツなどを公開し、大々的にキャンペーンを打ち出す。
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