YKKは佐藤オオキ率いるデザインオフィスnendoと組み、新しいファスナープロジェクトをスタートする。“交差点のようなファスナー”や“隙間のあるファスナー”など、新発想の全5型のファスナーを発表。アプローチの異なる5種類の製品(=PRODUCT)という意味を込め、pを5つつなげ、“zippppper project”と名付けている。ファスナーは東京・墨田区のYKK60ビルで10月5・6日に開催する「YKK ファスニング クリエーション(FASTENING CREATION)」でお披露目する。
同プロジェクトでは、表面的な仕上げや装飾ではなく、「そもそもファスナーとは何か?」という根源的な視点まで掘り下げ、従来にはない新しい発想の製品を開発したという。“交差点のあるファスナー”は、通常は一方向にしか開閉できないファスナーに、別のファスナーを直交させることでタテにもヨコにも開閉できるようにしたファスナー。“隙間のあるファスナー”は、従来のファスナーのように線で留めるのではなく、点で留めることで隙間を生み出し、ケーブルなどを通せるようにした。“3枚の布を同時に留めるファスナー”は、三又状の形をした引き手によって、布を立体的につなぎ合わせることができる。“継ぎ目なく一周するファスナー”は、始点と終点を環状にすることで、360度どの方向からもアクセスができるようになっている。“回転して開閉するファスナー”は引き手の直線運動を、歯車を使って回転運動に置き換えることで、片方の手で布をおさえることなく、片手で開閉操作ができる。
「YKK ファスニング クリエーション(FASTENING CREATION)」では、この「zippppper project」を筆頭に最新のファスナーを展示する他、学生向けのファッションコンテストとしては日本最大級のものの一つである「YKKファスニングアワード」の発表も行う。
■YKK FASTENING CREATION
日程:10月5〜6日
場所:YKK60ビル
住所:東京都墨田区亀沢3-22-1
時間:10:00〜17:00