イオンモールは、アウトレットを軸にエンターテインメント性や地域性を組み合わせ、地域経済の活性化を目指す“地域創生型商業施設”「ジ アウトレット(THE OUTLETS)」の建設プロジェクトを発表した。2018年春に広島にオープン予定の「ジ アウトレット ヒロシマ(THE OUTLETS HIROSHIMA)」を第1号店として本格的にスタートする。
広島店は総敷地面積は26万8000平方メートルで、総賃貸面積は5万3000平方メートル。アウトレットには広島エリア初出店ブランドを中心にインポート、アウトドア・スポーツブランドが出店。エンタメに関してはイオンモール初となる屋内スケートリンクやシネマコンプレックス、地元プロスポーツチームとのコラボイベントの他、路面電車へのプロジェクションマッピングやVRを体験できるイベントなどを行う。地域性については広島を代表する食やライフスタイルを体験できるエリアを複数用意する他、地元で活躍するクリエイターによるワークショップなどのイベントを定期的に開催する予定だ。
吉田昭夫イオンモール社長は「広島には年間約6700万人の観光客が訪れている。『ジ アウトレット』もツーリズムの中の1つとして利用してもらいたい。インバウンドも含めて、既存のモールの2~3倍の商圏からの集客が可能だと思っている」と語る。今後の「ジ アウトレット」の出店については「国内にもまだ出店余地がある。また、地域は限られるが、既存のモールの業態転換ということも考えられる」と吉田社長。「従来型のアウトレットだと同質競合が起きる。しかし、今回の『ジ アウトレット』はアウトレット、エンタメ、地域性のハイブリッド型モール。多種多様なコンテンツで国内外から広域的な集客が見込めるはず」と同モールへの期待を見せる。