オンワードグループが5日、オーダーメードスーツに特化したブランド「カシヤマ・ザ・スマートテーラー(KASHIYAMA THE SMART TAILOR)」を発表した。自宅で出張採寸を依頼し、採寸後は最短1週間で顧客に商品が届く。価格は3万円から。まずは公式サイトをオープンし、注文を受け付ける。7日には全国に13店舗ある同社のオーダースーツブランド「セビロアンドコー(SEBIRO & CO.,)」全店を「カシヤマ・ザ・スマートテーラー」としてリニューアルオープン。実店舗での採寸も開始する。サイズをデータ管理するため、2着目以降はオンライン注文が可能だ。
新ブランドのスタートにあたって納品期間を短縮するため、自社工場での受注・準備工程をデジタル化し、 生産体制を見直した。また、圧縮パック梱包“パックランナー”を採用し、工場から顧客への直接発送を可能にした。このビジネスモデルは、企画から販売までを全て自社内で管理・運営する“D2C(Direct to Consumer)”モデルとも呼ばれ、他社を介さないことで低価格の商品を短期間で直接顧客に届けることができる注目の新興ビジネスだ。
同社は今年9月、「五大陸」がプロデュースするカスタムシャツブランド「THE T.I.E」を発表したばかり。「カシヤマ・ザ・スマートテーラー」とともに手頃でサイズ調整も容易なドレスウエアを打ち出すとみられる。