投資会社ライオンキャピタル(LION CAPITAL)は10月3日、プレミアムデニムを中心としたカジュアルウエアを取り扱うペイジ(PAIGE)を9月14日付けで買収したことを認めた。創業者でクリエイティブ・ディレクターのペイジ・アダムス・ゲラー(Paige Adams-Geller)は同社に留まって経営に携わる。取得金額を含む一切の詳細は非公開だが、複数の情報筋は取得金額が1億5000万ドル(約168億円)程度だと話した。
ペイジは2012年から投資会社のTSGコンシューマー(TSG CONSUMER)傘下に入り、2年前にも身売りを検討していたが、金額が折り合わず実現しなかった。その後、アパレル業界の不振により、同業他社が1億2000万ドル(約134億円)程度で身売りしたことや、今年に入って同業のトゥルー・レリジョン・アパレル(TRUE RELIGION APPAREL)の倒産を受けて、今回の金額に合意したようだ。
ペイジはアメリカに8店舗を出店し、ECサイトも開設している。
買収を発表したライオンキャピタルはロサンゼルスとロンドンに拠点を置く投資会社で、過去にはジミー チュウ(JIMMY CHOO)やアメリカン アパレル(AMERICAN APPAREL)を傘下に収めていた。現在は「オールセインツ(ALLSAINTS)」や「ジョン バルベイトス(JOHN VARVATOS)」などを傘下に置く。