アシックスは、国内最大の旗艦店「アシックス原宿フラッグシップ」を10月6日に開く。前日の5日にオープニングセレモニーを開催し、ブランドアンバサダーに就任した女優の土屋太鳳と、陸上100メートルで日本人初の9秒代を達成した桐生祥秀・選手が駆けつけた。
店内は1フロアで、店舗面積は672平方メートル。ゆったりとした陳列で開放感を演出し、中央に設けたイベントスペースではランニングやヨガのイベントを開催する予定だ。「アシックス(ASICS)」をはじめ、傘下のライフスタイルブランド「アシックスタイガー(ASICS TIGER)」とアウトドアの「ホグロフス(HAGLOFS)」も並ぶ。既存店ではシューズが中心の商品構成だったが、スポーツアパレル「ジュウニ(JYUNI)」やランニング、トレーニングウエアなどを充実させ、半数以上をアパレルが占める。またウィメンズゾーンを手前に配置したり、体の姿勢や数値を計測する女性限定サービス“アシックス フィットネス ラボ”を世界で初めて導入したりと、女性客への訴求を強化する。将来的には年間売上高15億円を目指す。
店舗限定で、原宿にちなんだ“原”や“HRJ”の文字を配したTシャツやグッズの他、スニーカーショップ「ミタスニーカーズ(MITA SNEAKERS)」とコラボレーションしたランニングシューズ“ゲルケンウン シンカイ”(1万6000円)を先行販売する。
「アシックス」のウエアをまとってセレモニーに登壇した土屋は「ウエアは動きやすくてデザインもかわいい。素敵なパートナーになってくれそう。女優は体で表現する仕事なので、併設している“アシックス フィットネス ラボ”で姿勢や歩き方を計測してみたい」と語り、桐生選手は「普段着られるアパレルがたくさんあるので、目的がなくても、店内を見て楽しみながら買い物がしたい」と話した。
尾山基アシックス社長は「近くに『オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)』の店もあるので、これで原宿エリアに全てのアシックスブランドが集結した。スポーツ市場は路面店からECへと急激に変化している。ただし全てがバーチャルになる訳ではない。実際に店に足を運んで商品に触り、いろいろ計測してみてほしい。今月中にはニューヨークに出店し、パリもロケーションを探している。今後も影響力のある都市に出店していきたい」と語った。