大型ショッピングセンター(SC)の「ららぽーと」やアウトレットモールを運営する三井不動産は11月1日、ファッションECモール「アンドモール」をスタートする。ファッションビルやショッピングモールを運営するデベロッパーとしてはパルコやルミネもすでにECサイトをオープンしているが、全国で112SCを運営し、約2300社をテナントに持つ最有力デベロッパーの三井不動産がECモールに参入することで、リアルとECが融合したオムニチャネル化が一気に進展しそうだ。同社は900万人の会員を抱える「三井ショッピングパークカード」と連携させ、大型SCでは年間2000万人超に達する膨大なトラフィックを「アンドモール」に流入させることで、先行する「ゾゾタウン」などを追撃する。
三井不動産は「ららぽーとTOKYO-BAY」や「ラゾーナ川崎プラザ」、「三井アウトレットパーク 木更津」などの大型SCやアウトレットモールの他、都心では「東京ミッドタウン」などの複合商業施設を運営し、総賃貸面積は290万㎡に達する。約2300社のテナントはアパレルから雑貨、インテリア、家具などの有力ブランドや企業をほぼ網羅。「アンドモール」は「ららぽーと」に出店しているテナントを中心に、ナノ・ユニバースやユナイテッドアローズ、ジュンなどの有力なセレクトショップやアパレルブランド、雑貨、インテリアブランドなどが出店するようだ。11月1日の立ち上げには数百ブランドが参加すると見られる。