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イオンモール3~8月期は最高益 海外で黒字モール増加

 イオンモールの2017年3~8月期決算は売上高に相当する営業収益が前年同期比6.3%増の1410億円、営業利益が同11.4%増の225億円。期初計画を上回り過去最高益を更新した。以前から出店を強化していた中国やASEAN諸国の黒字モールの増加が大きく貢献した。

 吉田昭夫・社長は「海外事業はここ数年は投資を優先し、ドミナント(地域集中)出店とブランディングに注力してきた。その結果が今年になってから実り始め、黒字化が大幅に進んだ。特に大きく変わったのは、リーシング環境。実績のおかげで多くのテナントが高い家賃でも出店を希望するようになり、こちらからテナントをセレクトできるようになった」と海外事業の成長について語る。

 国内はオーパをはじめとするファッションビル事業は減収減益だったが、主力のモール事業は増収増益だった。「国内モールは出店の他、既存店舗の増床リニューアルを行った。来店した人が買い物以外にも総合的に楽しめるのがモールだ。eコマースが進んでいる今だからこそ、リアルの中で圧倒的に選ばれる施設を作らなければならない。そうして作り上げたリアルに、いかに便利なオンラインサービスを付与するのかが今後の課題」と吉田社長。

 イオンモールの通期予想は営業収益が2950億円、営業利益が500億円。今後、10月13日に都市型ファッションビル事業の強化として高崎オーパ、モール事業のさらなる強化として2018年春に“地域創生型商業施設”「ジ アウトレット ヒロシマ(ジ アウトレット ヒロシマ)」をオープン予定だ。

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