「シュプリーム(SUPREME)」は10月5日(現地時間)、ニューヨーク・ブルックリンに新店をオープンした。オープンにはビル・デブラシオ(Bill De Blasio)=ニューヨーク市長も駆けつけ、「シュプリーム」のロゴ入りのテープをカットした。「シュプリーム」はロサンゼルス、ロンドン、パリの他、日本に6拠点を構えるが、ニューヨークではマンハッタンのソーホー店に次ぐ2店舗目となる。
アンジェロ・バク(Angelo Baque)元「シュプリーム」ブランド・ディレクターは「正直に言うと、マンハッタンの店舗はスペースが限界に達し、キャパを超えていた。これ以上顧客を迎えることもアイテムを並べることも難しかったんだ。マンハッタンの顧客が通うのに不便にならない場所で、ロサンゼルス店と同様にスケート的要素を備えた店舗にしたかった」とブルックリンに出店した理由を語った。アンジェロ=元ブランド・ディレクターは2017年初めに同職を離れ、自身のクリエイティブエージェンシー、バク・クリエイティブ(BAQUE CREATIVE)を立ち上げたが、引き続き「シュプリーム」のアート・ディレクションを監督している。
ソーホーと違い、「シュプリーム」が店を構えたエリアはショップが軒を連ねているわけではないが、ウィリアムズバーグのショッピングエリアから程遠くない場所だ。また、ブルックリンを拠点にするヒップホップレーベルでファッションブランドの「フールズ ゴールド(FOOL’S GOLD)」も付近に店を構えており、ストリート系の顧客が通うエリアになることが予想される。
約280平方メートルの店内に設置された巨大なプールを模したスケートボウルは一般開放し、ストア・マネジャーの監督のもと、スケーターが利用できるようにする。ストア・マネジャーを務めるのは、ブルックリン生まれブルックリン育ちのレジェンドスケーターで、「DCシューズ(DC SHOES)」で10年経験を積んだジェファーソン・パン(Jefferson Pang)だ。また、ソーホー店と同様の商品をブルックリン店でも販売するという。
6月末の「シュプリーム」と「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のコラボは世界中を熱狂の渦に巻き込んだ。だが、それでも「シュプリーム」は平常運転だという。アンジェロは「いつも通りだよ。コラボまでは俺たちが何者で何をしてるかを知らなかった『ルイ・ヴィトン』の顧客を取り込み、ブランドの顧客層を広げるいい機会になった」と話した。