4月20日に開業した大型商業施設「ギンザ シックス(GINZA SIX)」の8月末までの4カ月強の売上高は220億円だった。J.フロント リテイリング(JFR)の山本良一・社長が10日に行われた同社の2017年3~8月期決算会見で明らかにした。入店客数は700万人だった。ギンザ シックスは初年度目標として売上高600億円、入店客数2000万人を掲げている。秋冬は衣料品などの客単価が上がることもあり、山本社長は「目標は達成できる」と見る。
山本社長によると、銀座通りに面した「ディオール(DIOR)」「セリーヌ(CELINE)」「サンローラン(SAINT LAURENT)」「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「フェンディ(FENDI)」のラグジュアリーブランドの旗艦店がいずれも好調なことに加えて、高級時計の動きも活発だという。ファッション関連ではカップルや夫婦でも買い回れるメンズ・ウィメンズのコンバインショップがけん引。「銀座はトレンドに敏感なお客さまが多く、早い時期から秋冬物のアウターがよく売れている」そうだ。インバウンド(訪日外国人)による免税売上高は、当初は全体の20%を予想していたが、30%弱に達している。
ギンザ シックスは松坂屋銀座店を中心とした区画の再開発で誕生したショッピングセンターで、JFR、森ビル、LVMHグループのエル・リアル・エステート、住友商事の4社で運営。抜群の立地を生かし、高級ブランドを数多く誘致した「ラグジュアリー・モール」を謳っている。商業施設面積4万7000平方メートルに241ブランドが営業する。