パリコレ期間中には大阪を拠点にするデザイナーズブランド「ロギーケイ(ROGGYKEI)」が初めてのパリでプレゼンテーションを行いました。「ロギーケイ」といえば昨年、「東京ファッションアワード」を受賞し、3月には東京でファッションショーも披露しましたが、今回は異なる国のシューズ、バッグ、アイウエアの3ブランドと合同でスタイリングを組んで見せるという斬新な発表方法でした。
服は「ロギーケイ」、靴はフランス人とスウェーデン人のデザイナーデュオが手掛けるシューズブランド「ゴラン ホラル(GORAN HORAL)」、鞄はイタリアのバッグブランド「タリョヴィボ(TAGLIOVIVO)」、サングラスは香港のアイウエア「リガーズ(RIGARDS)」。モデルは20代前後の男性1人、女性1人の他、年配の女性モデル1人の計3人を起用して、ユニセックスでエイジレスであるブランドの特性をしっかりと表現していました。
「ロギーケイ」の興梠仁デザイナーは「国籍も性別も異なるが、共通の取引先があったり、近い世界観を持ったブランド同士。それぞれPRを通して出会い、合同でプレゼンテーションをやってみようと話が進んだ。実質メールだけのやり取りでイベントを作り上げるのは大変で、いろんなハプニングがあったが(笑)、形になってよかった」とほっとした表情で語っていました。会場はバッグの「タリョヴィボ」の展示会を行っていたギャラリーで小さなスペースながらも、それぞれのブランドの客が会場に足を運んでいた他、メディアやバイヤーの姿もありました。大掛かりなショーではないものの、雰囲気が似ていながら、異なるカテゴリーのアイテムでトータルコーディネートを作り、シナジーも十分で、展示会中のイベントとして面白い!と思いました。場所は展示会が多く開催されているマレ地区で、このイベントに参加した4ブランドが近くで展示会を開催中だったこともあり、集客にもつながったそうです。