イスラエル発のヘアケア企業、モロッカンオイル(MOROCCANOIL)は最高経営責任者(CEO)にジュイ・ウォン(JuE Wong)前「エリザベスアーデン(ELIZABETH ARDEN)」ブランドプレジデントを10月9日付で指名した。カルメン・タル(Carmen Tal)共同創業者兼前CEOの後任だ。
ウォン新CEOは同ブランドのトラベルリテールやグローバルな売り上げを伸ばし、EC部門の強化を図る。ECは自社サイトの他、他社サイトへの出店を増やす予定だ。また、新カテゴリーへの進出や開発、SNS戦略にも注力する。ウォンCEOは「私は今まで『ミュラド』や『エリザベスアーデン』など、苦戦しているブランドの再建を手掛けてきた。その経験をモロッカンオイルでも生かせると思う。ただ、モロッカンオイルでは再建というより、前CEOが創業者とともに築いてきた基盤を強化し、さらなるブランドの成長を目指す」と語った。また、環境に配慮し、無駄なパッケージをなくす努力をしている同社だが、今年はさらに40%減らすと意気込む。
ウォン新CEOは16年6月にエリザベスアーデンがレブロン(REVLON)に買収された際にエリザベスアーデンを去った。その前はストリベクチン(STRIVECTIN)のCEOを務め、ペリコンMD(PERRICONE MD)やミュラド(MURAD)などでも経験を積んだ。