10月16日に開幕する「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」では、初参加21ブランドを含む、合計55ブランドがランウエイショーやイベントを行う。若手やベテランデザイナーはショーで何を表現し、企業ブランドはどのようにビジネスへとつなげるのかなど、注目したいポイントはたくさん。「WWDジャパン」は期待する13ブランドに緊急取材を行い、最新コレクションの見どころや意気込みを聞いた。
参加ブランド一覧はコチラ
TIIT TOKYO
岩田翔、滝澤裕史デザイナー
「2018年春夏シーズンは、架空のリゾート地“PURPLE LAKE”をイメージしたコレクションです。『ティート トウキョウ』が作り出す、リゾート体験のような世界観を楽しんでください」
GROWING PAINS
ユリア・デザイナー
「服のテーマは大正時代とパンク。ストリートからドレッシーまで、さまざまな要素の融合を楽しんでいただければと思います。場所はずっと憧れていた小笠原伯爵邸です。メイクは『RMK』とコラボレーションし、私とステージアートディレクターのヨルコ バンザイさんがかなり踏み込んでスタッフの方々と作り上げました。大正時代がテーマなので、音楽は日本の新進気鋭アーティストMars89さんが担当し、かなりおもしろい仕上がりになっています。大正時代はかなり前からやってみたかったテーマだったのですが、現在のファッションと融合させるのが難しく、なかなかテーマにできませんでした。しかし仕事で海外に行く機会が多くなるにつれて、改めて日本の文化やファッションって素敵だなと感じる気持ちが強くなってきたので、このテーマに挑戦することにしました。服やヘアメイク、音楽、ロケーション、全てが見どころです」
KEISUKEYOSHIDA
吉田圭佑デザイナー
PHOTO BY YOKO KUSANO
「1970年代の自由な心と人のあり方をテーマにしています。テストの前に、テスト勉強をしないで掃除を頑張ってしまうような自由さと軽さを、コレクションで表現できればと思っています。ブランドを始めて6シーズン目で、初のカットソーにも挑戦しました。いつもと違う一面を見せられたら嬉しいです」
AKIKOAOKI
青木明子デザイナー
「有機物と人工物の融合、西洋の宗教画に着想しています。見どころはファブリックの平面的な色合いと3Dの質感、永遠にリピートされるような音です。ショーでしか体感し得ないファッションを、ぜひ体感しにいらしてください」
ELZA WINKLER
中井英一郎デザイナー
「テーマは“Flight Under the Moonlight”。ジャケットとドレスがメーンのコレクションで、女性の美しさを際立たせるエレガントなシルエットに注目してください。『エルザ ウィンクラー』が作り続けているエレガントな服を、一人でも多くの方に知っていただきたいです」
TAE ASHIDA
芦田多恵デザイナー
Processed with MOLDIV
「25周年という区切りの1年を終え、次の25年に向けてモノ作りの原点に戻ってより丁寧に製作しました。サバンナの力強さや軽やかさ、きらめき、躍動感などを表現しています。服を一点一点よく見ていただけるように演出なども考えているので、身にまとった時の美しい表情や躍動感をご覧いただけたら幸いです」
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5-KNOT
鬼澤瑛菜、西野岳人デザイナー
「ポルトガルの旅の途中、海沿いのナザレという街で見た、海風になびく色鮮やかな洗濯物がインスピレーションとなっています。他にもポルトガルの街並みをイメージしたカラーやマヌエル様式の建築、アズレージョという手描きのタイルから着想したオリジナルの柄も注目です。ランウエイショーを通じて、さまざまな要素が融合したブランドの世界観と、旅の空気を感じください」
HIROKO KOSHINO
コシノヒロコ・デザイナー
「コレクションのテーマは“Reverse : Rebirth”。この二つの“Re”は、再び、さらに、新たに、を示す言葉です。あなたが再び……。あなたがさらに……。あなたが新たに……」
「D-VEC」
デザインチーム
「テーマは“MINAMO(水面)”。水から着想したモチーフを採用し、シルエットやスタイルに新しさを取り入れて、今までにないスポーツウエアへと進化させました。長年培ってきた素材開発力を生かし、2018年春夏シーズンからはさらにデザイン性を強化して、都市とアウトドアの両方で楽しめるコーディネートを提案します」
ENHANCE
竹口正和デザイナー
「ジェンダーレス、ドラァグクイーンといった性差からインスピレーションを得たコレクションを発表します。メーン会場のヒカリエホールAを、一般的なショーとは異なる雰囲気に演出します。楽しみにしていてください」
MEMUSE
相沢梨紗デザイナー
「初めてのコレクションでは、この世界で自分が主人公だと感じられる物語を描きたいと思っています。オリジナルでレースを作るなど服の細かい部分にもこだわっているので、楽しんでいただきたいです。今回は私にとっての“First battle”。でも誰かと戦うのではなくて、自分の“Main Characters”が進化する日です。『メミューズ』の歴史が始まる日を見守ってください」
MURRAL
村松祐輔、関口愛弓デザイナー
「テーマは“SONATA”。作曲家ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig Van Beethoven)のピアノソナタ第14番、通称“月光ソナタ”のバックストーリーや曲の生い立ちからインスピレーションを得たコレクションです。軽さを強く意識してはいますが、『ミューラル』ならではの毒々しいガーリーな世界観を感じていただけると思います。ショー会場でしか感じられない“生々しさ”を楽しんでください」
MIKIO SAKABE
坂部三樹郎、シュエ・ジェンファン=デザイナー
「コレクションは“10周年パート2”という意気込みで製作しました。ショーピースをたくさん作っているので楽しみにしていてください。他にも音楽や演出など見どころはありますが、一番の注目はウィッグかもしれません」