パルグループホールディングスの2017年3〜8月連結決算は、営業利益が前年同期比39.6%増の36億円だった。売上高は同5.4%増の602億円。店舗数は911店で、前期末(17年2月期)に比べて12店減ったが、MD改革で粗利益率が0.7ポイント改善し、利益を押し上げた。純利益は同48.3%増の19億円になった。
増収にはECが貢献した。SNSを軸とした積極的なプロモーション活動や低価格戦略商品の投入が奏功。EC売上高は同62.7%増の49億円に急伸した。今期目標に掲げる100億円が射程に入ってきた。
部門別売上高では、前期は減収だった衣料事業が同4.4%増の430億円とプラスに転じた。生産工場とロット
の集約、型数の絞込み、さらに4週間MDによる在庫コントロールの精度アップによって、収益性が向上した。雑貨事業は積極的な出店も手伝って同8.2%増の171億円。期中に円安に大きく振れたものの、収益性の高いアクセサリーの構成比率を高めることで相殺した。
子会社ナイススクラップの売上高は同22.7%増の54億円、営業利益は同6倍の3億6300万円。「コロニー2139(COLONY2139)」を展開するジェネラルは、経営体制と商品政策を見直した結果、既存店売上高が同30%増で推移しているという。
業績回復について井上英隆・会長は「いたって地味な活動だが、一点突破商品を戦略商品として投入するなど一昨年から進めてきた施策が浸透してきた結果」と語った。
通期(18年2月期)は、売上高1238億円(前期比6.4%増)、営業利益80億円(同30.1%増)、純利益40億円(同32.2%増)を計画する。