ビジネス

米コーチ、企業名をタペストリーに改称

 アメリカのコーチ・インク(COACH INC.)は10月31日、企業名をタペストリー・インク(TAPESTRY INC.)に改称する。タペストリーとは、室内の装飾に用いられる織物。クリエイティビティーとクラフツマンシップ、正当性、そして多様性など、社内で重んじる価値観を尊重するための改名のようだ。英語の「タペストリー(tapestry)」は多様性を表現するとき、比喩的に用いられる。

 ビクター・ルイス(Victor Luis)最高経営責任者(CEO)は近年の「スチュアート ワイツマン(STUART WEITZMAN)や「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK)」の取得により、会社はモノブランド企業から「エモーショナルなブランドの集合体」に進化していると主張。こうした事情と尊重すべき価値を表現する社名を考えていたという。命名に際しては、エージェントの協力も仰いだ。

 ルイスCEOは、「タペストリーという名前は、会社のブランドポートフォリオが広がったり、それぞれのブランドが新たなカテゴリーや市場に進出したりするとともに成長するだろう。名前は消費者第一のビジネスとクリエイティビティ、そしてグループの歴史などを包括している。何より重要なのは、我々は確固たる企業アイデンティティを構築していること。それぞれのブランドが個性的でユニークな、消費者に届けるべきアイデンティティを有している」と話す。

COACH x ビジネスの記事

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。