そごう・西武の2017年3~8月期は、売上高に相当する営業収益が前年同期比7.0%減の3443億円、本業のもうけを示す営業利益が大幅増の6億2600万円だった。前期にそごう柏店、西武旭川店、西武八尾店、西武筑波店の4店舗を閉鎖したことなどで減収だったが収益性は改善した。既存店売上高は同0.1%減だった。
店舗別売上高は、西武池袋本店が同0.4%増の906億円、そごう横浜店が同0.4%減の527億円、そごう千葉店が同1.4%増の356億円、そごう神戸店が同1.5%減の219億円、西武渋谷店が同4.2%増の206億円だった。商品別では、構成比約4割を占める衣料品が同9.7%減と引き続き低迷している。
親会社のセブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一・社長は百貨店事業について、「基幹店を中心に新しい企画に挑戦している。例えば、西武所沢店は食品売り場を2フロアに拡大し、地域のニーズに対応した郊外型の新しい百貨店モデルを確立したことで、食品フロアの客数は前年同期比62%増、全体で同18%増となった。婦人服も同31%増と伸長した。またそごう千葉店では、9月15日に別館を改装オープンし予算を上回り順調に推移している」と語った。
18年2月期の通期予想は、営業収益が前期比6.8%減の7089億円、営業利益が同15.2%増の50億円を見込む。なお、18年2月28日をもって西武船橋店(千葉県)と西武小田原店(神奈川県)を閉鎖すると発表している