2020年の東京オリンピック・パラリンピック(オリパラ)に向けた文化イベント「メリースマイル・シブヤ・フォー・2020(MERRY SMILE SHIBUYA FOR 2020)」(主催:渋谷区、企画・運営:NPO法人メリープロジェクト)が11月3日、渋谷ヒカリエ8階で開催される。年齢、性別、国籍、障害の有無を問わずに、多くの人たちを「笑顔の力」でつなぐことで、特にパラリンピックに向けた機運を盛り上げる。ファッションショーや車イスのダンスパフォーマンス、手話落語など、さまざまなプログラムを用意する。入場は無料。
目玉の一つであるファッションショーは、デザイナーの鶴田能史によるブランド「テンボ(TENBO)」との協業によるもの。「テンボ」は障害の有無や年齢、国籍、性別などを問わない服で注目されており、今回のショーも障害のある人と健常者が入り交じってモデルを務める。ショーではメリープロジェクトと「テンボ」が共同制作したドレスも披露。世界30カ国の子供たちの笑顔をプリントした長さ5mの巨大ドレスで、フォトブースで試着して撮影することもできる。
「メリースマイル・シブヤ・フォー・2020」は、オリパラの「文化オリンピアード」の一つ。文化オリンピアードはオリパラの開催国で行われる文化・芸術のパフォーマンスや展示、舞台公演などのことで、特にオリンピックの開幕1000日前にあたる10月28日の前後には多くのイベントが予定されている。
同イベントを企画・運営するメリープロジェクトは、アートディレクターの水谷孝次が代表を務め、「笑顔は世界共通のコミュニケーション」をテーマに国内外で活動してきた。中でも、08年の北京オリンピックの開会式セレモニーにおける子供の笑顔をプリントした傘によるパフォーマンスで世界的に知られるようになった。また、東日本大震災の復興支援活動として、被災地の子供たちと一緒にアートイベントを開いている。