米大手出版社ハースト(HEARST)はアマゾン(AMAZON)と提携して、音声認識機能「アレクサ(ALEXA)」を搭載したデバイスを使用して美容アドバイスを提供するサービス“マイ ビューティー チャット(MY BEAUTY CHAT)”を11月1日に開始する。
同サービスはハースト傘下の「ハーパース バザー(HARPAR'S BAZAAR)」「コスモポリタン(COSMOPOLITAN)」「エル(ELLE)」「マリ・クレール(MARIE CLAIRE)」などの編集者たちが1日に2回、美容に関する座談会と女性消費者に向けたアドバイスを行う。大手出版社がこのようなサービスを提供するのは同社が初めてで、ロレアル(L’OREAL)がスポンサーとなる。
「ストレスだらけの一日のうち、一人でいられるほんの10分のスキマ時間を狙っている」と語るのはリア・ワイアー(Leah Wyar)=ハースト チーフ・ビューティー・ディレクターだ。新しいポッドキャストの形を目指しており、「教育的な側面とエンターテインメントの側面を統合したコンテンツだ」と続けた。
ハースト社は “マイ ビューティー チャット”を皮切りに、「今後1年で“マイ スタイル チャット(MY STYLE CHAT)”や“マイ ホーム チャット(MY HOME CHAT)”など、アレクサを使用した関連サービスを提供するべく準備中だ。ビューティ事業は継続し、スタイリングや住居をはじめとするその他の分野にも手を広げていく」とマイケル・クリントン(Michael Clinton)=ハースト社長は語った。
同社はスナップチャットなどをいち早く取り入れており、「わが社は常に先駆者となっている。新興のプラットフォームである音声領域についてもいち早く参入する」と意気込みを語った。