イタリアのメンズウエア企業、カナーリ(CANALI)はカラーテ・ブリアンツァにある工場を閉鎖し、134人を解雇する。労働組合のフェムカ(FEMKA)とフィルクテム(FILCTEM)が明らかにした。
同社は昨年、雇用確保に関する契約書について労働組合と話し合った際に、工場の組織再編を開始。その時にも73人を解雇し、36人に勤務時間の短縮を受け入れさせていた。
「3週間前の会合では再編を終えることについて双方満足していた」とルイザ・ペレーゴ(Luisa Perego)=フィルクテム モンザ地区およびブリアンツァ地区ジェネラルセクレタリー。「それから1カ月も経たないのに突然工場閉鎖と解雇の知らせを受けた。解雇されるのは20年、30年と工場で働いてきた縫製師やアイロン師たちだ」と語った。同組合はカナーリに解雇を撤回することと代替案の協議を求めたが、カナーリはそれに応じなかったという。カナーリは他に6つの生産拠点を持つ。
カナーリは取材に対し、「工場閉鎖は2009年に起こった市場の縮小によるもの」とし、詳細については明らかにしなかった。
この発表を受けて、労働組合と従業員は8時間のストライキを宣言。また、工場の外で抗議活動をするという。