ファッションキュレーターの宮浦晋哉糸編代表が運営する、日本の産地とテキスタイルについて学ぶ産地の学校の第2期スタディコースが11月5日に開講する。
宮浦代表は年間150以上の工場を回り、産地や繊維企業について取材執筆したり、産地とアパレル企業をマッチングして素材や商品を開発したり、ブランドへの素材提案や輸出、生産のサポートを行ったりと、国内の産地と企業を活性化するための多彩な取り組みを行っている。WWDジャパンでも、全国の産地や工場の様子を伝える連載を執筆している。
産地の学校は、糸・織り・編み・染色・加工・縫製などさまざまな分野で働く人をゲストスピーカーに招き、国内の繊維産地とテキスタイルについて体系的に学ぶ12週間のプログラム。各繊維産地の特色や業界の構図など、前知識がなくても理解できるように基本的なことから学ぶことができる他、希望者を対象にした工場研修も行う。開講は毎週日曜日。定員は25人。
第1期の受講生で、ウエディングドレスのパタンナーとして働くドレスレビューの佐々木千草さんは、「生地の特性を勉強したいと思って受講した。産地の人の仕事に対する熱い思いを知ることができてよかった。工場研修にも参加して、工場の人がウェルカムに迎えてくれることを知った。デザイナーの人が参加したら、工場にも行けてとてもいい機会になると思う」とコメント。同じく第1期生で、テキスタイルの製造、企画、販売を行うポーンに勤める社会人2年目の三川直樹さんは「今はプリント専門の会社で働いているけれど、ジャカードや無地など他のテキスタイルの知識も増やしたいと思って受講を決めた。『こういうやり方もあるんだ、自分の仕事でも試してみよう』とヒントが得られたり、普段なかなか知り合う機会がない、産地で働く同年代の人と知り合えたことがよかった。業界で働く若い社会人には特におすすめしたい」と話した。
第2期スタディコースの説明会は22日に都内のリトルトーキョーで開かれる。また、23日以降の相談も個別で受け付ける。