「アンダーアーマー(UNDER ARMOUR)」が、スタイリストが選んだアイテムを届けるサブスクリプション(定期便)サービス、アーマーボックス(ARMOURBOX)をスタートした。サブスクリプションサービスの代表格としてIPO(新規上場)を果たしたばかりのスティッチ フィックス(STITCH FIX)やトランク クラブ(Trunk Club)があるが、アクティブウエア市場で同様のサービスに踏み切るのは「アンダーアーマー」が初めて。
アーマーボックスの登録料は無料。専用のウェブページで性別、サイズをはじめ、好みのスタイル、フィットネスの目標、お気に入りのスポーツなど、ライフスタイルとスポーツに関する簡単な質問への回答と、プロフィールの登録が必要になる。
オフィシャル・アウトフィッターが、「アンダーアーマー」の全コレクション(ランニング、ゴルフ、バスケットボール、ライフスタイルのアパレル、アクセサリー、シューズなど)の中からユーザーのプロフィールと、アンダーアーマーの自社プラットフォーム、コネクティッド・フィットネス(Connected Fitness)のデータをもとに4〜6アイテム選び、約10日前後で届けられる。つまり、あるユーザーが毎週一定の距離をランニングしている場合、「アンダーアーマー」のコネクティッド・フィットネス上の、同じくらいの距離と頻度を走るユーザーの購入履歴や利用履歴などのデータをもとに、ボックスの中身が決められるという仕組みだ。
ユーザーはアーマーボックスを受け取る頻度を30日、60日、90日ごとのコースから選べ、どんなアイテムが欲しいかをフィードバックをすることができる。送料と返送料は無料。ボックスの全商品を購入する場合、20%割引きになる。
ジェイソン・ラローズ(Jason LaRose)=アンダーアーマー北米プレジデントは、「コネクティッド・フィットネスには2億1500万人以上のデータが蓄積されている。フィットネス パル(Fitness Pal)、マップ・マイ・ラン(Map My Run)などのわが社が提供するフィットネスアプリのユーザーは、ワークアウトや食事、その他生活に関する情報を他のユーザーと共有することを求めている。これらのユーザーをこのサービスに誘導するため、良いスタートを切ることができるだろう」と、スティッチ フィックスなどの既存サービスと協業せずに、単独でサブスクリプションサービス市場に参入した理由を語った。
すでに実施した内部テストでは満足できる結果が出たというアーマーボックスだが、その目標値などは明らかにされていない。