「東京ファッションアワード 2018(TOKYO FASHION AWARD 2018)」の第4回受賞者が10月21日、「アマゾン ファッション ウィーク東京(Amazon Fashion Week TOKYO以下、AFWT)」メーン会場の渋谷ヒカリエで発表された。今回はベテランの「ソーイ(SOE)」「ディガウェル(DIGAWEL)」の他、「クオン(KUON)」「ボディソング(BODYSONG.)」「チルドレン・オブ・ザ・ディスコーダンス(CHILDREN OF THE DISCORDANCE)」「エフシーイー(F/CE.)」が選出された。過去には「ファセッタズム(FACETASM)」や「ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)」などが受賞。「ダブレット(DOUBLET)」や「ターク(TAAKK)」など気鋭の若手ブランドの受賞が目立った第3回に比べ、多彩な顔ぶれがそろった。
6ブランドは2018−19年秋冬シーズンにイタリア・フィレンツェで行われるメンズ合同展示会ピッティ・イマージネ・ウオモ(PITTI IMAGINE UOMO)への出展や、2シーズン続けてパリ・メンズ期間中に現地で合同展示会を開催する。19年春夏シーズンには東京ファッション・ウイークでランウエイショーやインスタレーションを行う。
今回初の審査員を務めた熊沢俊哉TOKYO BASEステュディオスメンズバイヤーは「“モノ作りに独自性はあるか”と“日常に寄り添っているか”の2点を基準に審査した。供給過多になってきているアパレルビジネスの中で、受賞した6ブランドは他とは違う服や素材作りができているという点を評価した。服は嗜好品だが、日常に寄り添っていないとビジネスは長く続かない」と話した。
伊藤壮一郎「ソーイ」ディレクターは「海外で展示会は行なっているが、受賞をきっかけにさらにビジネスを拡大したい。ランウエイショーも久しぶりにやることになるので、色々チャレンジだ」と話した。
同アワードは2015年に東京都と繊維ファッション産業協議会がファッション・ウィーク推進機構と設立した。審査員を現役バイヤーが務めていることが特徴で、今回は宮本智美・阪急阪神百貨店紳士インターナショナルデザイナーズ商品部バイヤー、芝崎慶子・阪急阪神百貨店モードセレクトショップ営業部バイヤー、高橋裕二・三越伊勢丹メンズ館インターナショナルクリエイターズバイヤー、関根千紘・三越伊勢丹新宿婦人・子供商品部バイヤー、熊沢俊哉TOKYO BASEステュディオスメンズバイヤー、澤乃井頌子TOKYO BASEステュディオスウィメンズバイヤーの計6人。海外審査員はニック・ウースター(Nick Wooster)=ウースター コンサルティング(WOOSTER CONSULTING)クリエイティブ・ディレクター、サラ・アンデルマン(Sarah Andelman)=コレット(Colette)クリエイティブ・ディレクターが務める。