バッグを主力とするイタリアブランド「コレクション・プリヴェ?(COLLECTION PRIVEE?)」が30周年を迎え、創設者兼デザイナーのマッシモ・ビッツィ(Massimo Bizzi)が来日した。日本でのディストリビューターを務めるアッシュ・ペー・フランスが運営するセレクトショップ、ゴールディ アッシュ・ペー・フランス(GOLDIE H.P.FRANCE)の新宿店で10月21日に、梅田店で10月22日にファン向けのイベントを行った。
イベント当日、商品を購入した客に、ブランドのアイコンでもある“フラッグバッグ”と同じ素材を使ったポーチをプレゼント。購入した商品、もしくはノベルティのポーチにビッツィ創設者兼デザイナーがメッセージを手書きするという内容だ。10年来のファンだという男性客は「『コレクション・プリヴェ?』のバッグは8個持っている。くたっとしたレザーの質感と、それを生かす華奢なデザインに惹かれている」と語った。この日も9個目となるバッグを購入し、ビッツィ創設者兼デザイナーにサインをもらっていた。
ブランドを長く続ける秘訣を問うと、「毎回、『これが最後のコレクションだ』と思って創作している。全力投球しているから、一度空っぽになることができる。すると自然と次のアイデアが生まれてくる」。ブランド名に付くクエスチョンマークについても、「いまだ“答え”が見つからない。自分に対しての疑問符だ」と語り、進化し続けるブランドであることを強調した。
「『モノを作る』というゴールのためにデザインをすることはない。そもそもアトリエはとても身近な存在であり、デザイン画を描くくらいなら、形にしてみる方が早い」と創作へのアプローチも一風変わっている。モノ作りが食事や就寝と同列にあり、暮らしと一体化している証拠だ。最後に30年たって変わったこと、変わらないことについて聞くと、「30年分、年をとった(笑)。でもモノ作りに対する新鮮な気持ちは、まるで変わらない」とほほ笑んだ。