高島屋グループのファッションプラザ・サンローゼは10月25日、セミセルフ型ショップを進化させ、「タカシマヤ コスメティックス ミリオン・ドアーズ(TAKASHIMAYA COSMETICS MILLLION DOORS)」として流山おおたかの森S・Cに1号店をオープンした。国内外の約20のコスメブランドを集め、初年度売上高は2億5000万円を目指す。
同社は、2012年に「ミリオン・ドアーズ タカシマヤコスメティックス(MILLLION DOORS TAKASHIMAYA COSMETICS)」を展開。「5年間におよぶ店舗運営で培ったノウハウを基盤として、化粧品のセールスにおけるコンサルティングやカウンセリングの必要性、人的スキルの重要性についてあらためて認識を持ち、その点を強化した」(広報担当)。名称を「タカシマヤコスメティックス ミリオン・ドアーズ」に改め、セミセルフスタイルのセレクト型コスメティックショップとして“入店しやすい”“親しみがありながらも上品”“高島屋のコスメフロアのスピンオフ”といったストアコンセプトで展開する。あわせて、「次世代顧客のために百貨店化粧品へのエントランス機能を果たしていく」のも狙いの一つ。刷新前の店舗ではメイクアイテムを中心に展開していたが、今回はメイクアイテムはもちろん「顧客との継続的な関係を築く上で、カウンセリングの重要性に着目した。セミセルフ本来の魅力であるブランドの垣根を越えた、選べる・試せる“気軽さ”に加え、肌測定器を備えたカウンセリングカウンターを設置するなど、よりお客様のニーズに応えるためのコンサルティングサービスを強化する」。
また、出店にあたり、(1)高島屋の店舗とタカシマヤブランドを活用したドミナント出店を行っていくこと、(2)顧客ターゲットを20~30代の女性とし、次世代顧客のために百貨店化粧品フロアのエントランス機能を果たしていくこと、の2点に重きを置いた。
流山おおたかの森S・Cへの出店は、高島屋の店舗とタカシマヤブランドを活用したドミナント出店を図る中、流山おおたかの森S・Cを高島屋の関連会社である東神開発が運営し、タカシマヤフードメゾンとのシナジー効果が見込めることから決めた。
売り場面積は155平方メートルで、「シャネル(CHANEL)」「エスティ ローダー(ESTEE LAUDER)」「SHISEIDO」「ポーラ(POLA)」「THREE」などグローバルブランドからナチュラルブランド、雑貨など約20ブランドをそろえる。商品構成比はベースメイク30%、スキンケア30%、カラーメイク28%、ボディー・ヘアケア・香水10%、雑貨など2%。「タカシマヤカードが同率付与されるシームレスなサービスの提供により、髙島屋グループのシナジー効果をあげていく」。