スーパーモデル、ナタリア・ヴォディアノヴァ(Natalia Vodianova)が主催する毎年恒例のイベント、「ファビュラス・ファンド・フェア(Fabulous Fund Fair)」が27日夜開催された。毎年ロンドン・ファッション・ウイークの終わりに開催されていたが、今年は米エイズ研究財団(American Foundation of AIDS Research以下、AMFAR)が協賛し、初めてニューヨークでの開催となった。
会場のスカイライト・クラークソンSQ(Skylight Clarkson Sq)には「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のバンパー・カーやネッタポルテ(NET-A-PORTER )による“ネッタボウリング”、「ステラ マッカートニー(STELLA McCARTNEY)」による墓場をテーマにしたハロウィンアイテム探しゲーム、「セルジオ ロッシ(SERGIO ROSSI)」のピニャータチャレンジといったパーティーゲームブースが設置され、シンガーのチャーリー XCX(Charli XCX)やラッパーのナズ(Nas)がパフォーマンスを行った。
ケネス・コール(Kenneth Cole)やハイダー・アッカーマン(Haider Ackermann)らファッション業界人は、「ニューヨークにいるデザイナーになりきった」「自分自身に仮装した」と絶妙な仮装(?)で来場。バルーンをねじったようなキッチュな犬の彫刻「Balloon Dog」で知られる現代アーティストで、同イベントのアーティスティック・ディレクターを務めたジェフ・クーンズ(Jeff Koons)も「“かっちりした”仮装かな。いや冗談。今日はただリラックスしに来ただけだよ」と紺のスーツ姿で冗談を飛ばした。だが、少なくとも彼の作品は主催のナタリアの仮装のインスピレーション源になったようだ。
ナタリアはラテックスのセクシーなボディスーツにバルーンをくっつけたコスチュームを披露したが、動きづらかったようで「胸が大きすぎてマイクを持つのもやっと」な状態でイベントのオープニングスピーチをした。クーンズは「驚いたよ。ナタリアは(バルーンの仮装をすると)教えてくれなかったから。でも本当に素晴らしいと思う」と言い添えた。
今回クリエイティビティーを発揮したのはデザイナーやアーティストではなく、セレブやモデルたちだったようだ。モデルのカーリー・クロス(Karlie Kloss)はマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)に扮し、“ネッタボウリング”ブースでピンを倒した後、マリリン・モンローのあのポーズを披露。パリス・ヒルトン(Paris Hilton)は「アラジン」のジャスミンの仮装で登場し、「いつもディズニープリンセスに憧れてた。アリエル、ジャスミン、眠れる森の美女、シンデレラ、全員になりたかったの」と語った。パリスはすでに16種の衣装を用意しており、毎年1つずつ披露していくという。
その他、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)、エリー・ゴールディング(Ellie Goulding)、ニッキー・ヒルトン(Nicky Hilton)、トリー・バーチ(Tory Burch)、ブルックリン・ベッカム(Brooklyn Beckham)、ダフネ・ギネス(Daphne Guinness)らが来場した。