ビジネス

「ヴォーグ」擁するコンデナストがセクハラ撲滅宣言 業界の悪慣習を非難

 「ヴォーグ(VOUGE)」を擁する出版社のコンデナスト(CONDE NAST)は大物映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)のセクハラ問題に端を発して表面化した、業界全体にはびこるセクシャルハラスメントの悪慣習を非難する声明を発表した。

 声明の内容は「コンデナストは顕在化してきた業界にはびこるセクシャルハラスメントを深刻に受け止めている。セクハラを容認する余地はどこにもなく、一切受け入れられない行為である。当社は、従業員はもちろん、契約しているフリーランスのライターや業者に正しい行動を求め、互いの仕事を尊重することを求める。当社は業界に蔓延するあらゆるハラスメントの撲滅に尽力し、当社の信念に同調する出版社や団体と協働してこの問題に取り組み、エージェントに協力を求めていく」といったもので、ボブ・ザウアーバーグ(Bob Sauerberg)=コンデナスト最高経営責任者(CEO)とジョナサン・ニューハウス(Jonathan Newhouse)=コンデナスト インターナショナル会長兼CEO名義で同社の編集長などの社員や同社と提携する外部企業に送られた。

 コンデナストとコンデナスト インターナショナルは、大物写真家テリー・リチャードソン(Terry Richardson)のセクハラ疑惑を問題視して、今後同氏を一切起用しないことを内部メールで通達したことが内部リークで10月24日に明らかになった。この判断を受けて米大手出版社のハースト(HEARST)や「ウォール・ストリート・ジャーナル(THE WALL STREET JOURNAL)」のラグジュアリー専門誌「WSJマガジン(WSJ MAGAZINE)」、「ブルガリ(BVLGARI)」「ヴァレンティノ(VALENTINO)」「ディーゼル(DIESEL)」などのラグジュアリーブランドも同氏を起用しない立場を表明している。

 

 

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

リーダーたちに聞く「最強のファッション ✕ DX」

「WWDJAPAN」11月18日号の特集は、毎年恒例の「DX特集」です。今回はDXの先進企業&キーパーソンたちに「リテール」「サプライチェーン」「AI」そして「中国」の4つのテーマで迫ります。「シーイン」「TEMU」などメガ越境EC企業の台頭する一方、1992年には世界一だった日本企業の競争力は直近では38位にまで後退。その理由は生産性の低さです。DXは多くの日本企業の経営者にとって待ったなしの課…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。