「WWDジャパン」は11月6日発売号で2000号を迎えます。1979年の創刊から39年間欠かさず発行することができたのは全てのファッション業界人、そして読者の皆様のおかげです。観音開きのスペシャルな表紙には国内外の企業トップ、デザイナーたち109人の顔がずらりと並び、ファッションビジネスの過去と未来を170ページの大ボリュームで取り上げます。
2000号のメーンコンテンツは1979年から2017年まで、「WWDジャパン」に掲載した“事件”を振り返るもの。編集作業にあたったのは、弊社の入社1年目と2年目の7人。自分が生まれる前の、場合によってはすでに存在しない企業やブランドのニュースから彼らが何を感じ、今に役立てようとするのか?そこには訳知り顔の大人には想像できない気付きがあるはずです。
エポックメイキングなコレクションや、時代の寵児となった先人たちの名言集。次の39年の鍵を握るネクストリーダー14人の肉声も掲載しています。米国発の新サービス「スティッチ フィックス(STITCH FIX)」と英国の老舗セレクトショップ、ブラウンズ(BROWNS)、立場の異なる女性CEO2人へのインタビューからは小売業界の未来が見えてきます。
1980 年代初め、パリに打って出た山本耀司や川久保玲も、現在のファッションビジネスのデジタル化、非ファッション業界人のインフルエンサー化は予想できていなかったはず。170ページをめくることで、バブル崩壊やリーマン・ショックを経てもなお前進しようとするファッションのたくましさ、そしてやっぱりファッションは楽しい!を感じられます。
インタビューも充実しており、柳井正ファーストリテイリング会長兼社長と日覺昭廣・東レ社長のトップ対談。阿部千登勢「サカイ(SACAI)」デザイナーのビジネス論。重松理ユナイテッドアローズ(UNITED ARROWS)名誉会長と設楽洋ビームス(BEAMS)社長、セレクトショップ・カルチャーを作った2人のマッチングなどを掲載しています。