ファッション

「クロ」がウィメンズを本格始動 英デザイナーでブロガーのチャーリー・メイを起用

ブルースがデニムを軸に展開するブランド「クロ(KURO)」は11月14日まで、ブランド初のウィメンズ・コレクションの期間限定店を伊勢丹新宿本店にオープンしている。2017-18年秋冬から、ウィメンズのデザイナーに英国人デザイナーでブロガーとしても知られるチャーリー・メイ(Charlie May)を起用。オープン日の1日にはデザイナーのメイ本人も来店した。

「クロ」は00年、デニムからスタートしたメンズブランドで、従来ウィメンズ商品はメンズデニムのサイズ対応で取り扱ってきた。今回、ミニマルなスタイルに定評があるロンドン発のファッションブランド「チャーリー メイ」を手がけ、インフルエンサーでもあるメイを迎えてウィメンズを本格始動させた。

商品は、甘織りした軽く柔らかいデニムジャケット(2万7000円)や裾を断ち切りにしたコーデュロイのワイドパンツ(2万6000円)、細糸のスーパー100のウールで仕立てたメルトンコート(5万3000円)などの16型。デニムは岡山、ウールは尾州、シャツは遠州など、メイ本人と「クロ」チームが各産地を巡り、オリジナル素材を開発した。価格帯はアウターが2万2000~6万5000円、ニットが1万8000~3万3000円、ジーンズが1万7000~2万8000円。同期間限定店の他、直営の「クロ」ギンザ シックス店やオンラインストアで取り扱う。

メイはコレクションのこだわりを「『クロ』が作る日本産デニムのクオリティーにほれ込み、その素材を生かしながら、色やシルエットで女性に向けて提案したいと考えた。私はミニマルなデザインと少しラフなディテールの組み合わせが好き。ファースト・コレクションではほとんどのアイテムの裾が切りっぱなしにしている。お気に入りはデニムジャケット。甘織りにして使い込んだように柔らかな質感に仕上がった。今、『チャーリー メイ』のブランドの卸ビジネスは50%が日本。私自身も日本のカジュアルウエアが好きなように、日本人女性に気に入ってもらえるような服になっているはず」と語る。

メイはウエストイングランド大学でファッションデザインを学び、「ルイーズ ゴーディン(LOUISE GOLDIN)」や「トーマス テイト(THOMAS TAIT)」で経験を積んだ。11年に自身のブランド「チャーリー メイ」を立ち上げ、13年春夏にロンドン・ファッション・ウイークで初のランウエイショーを行った。デザインのかたわら、ブログ「GIRL A LA MODE」で自身のコーディネートや旅の日記を発信し、世界中にファンを持つ。17-18年秋冬から「クロ」のウィメンズデザイナーに就任した他、香港のニットブランド「ムーバーズ アンド カシミヤ(MOVERS AND CASHMERE)」とのコラボ商品などを手がけている。

また、ブルースは18年春夏からメイの手がける「チャーリー メイ」と代理店契約を結んだ。これまで国内ではイエナ(IENA)やプラージュ(PLAGE)、ウィムガゼット(WHIM GAZETTE)、オペーク(OPAQUE)など約10アカウントで取り扱いがあった。

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