H&Mジャパンは11月2日、「アーデム × H&M(ERDEM x H&M)」を発売した。例年の大行列・大混雑を緩和して、ゆっくりと買い物ができるようにと、今回は販売方法を変更。10月12日に始動した「H&Mクラブ(H&M CLUB)」会員かつ応募者の中から抽選で当たった人々を対象に朝9~11時まで先行販売会を実施。これまで先頭集団は徹夜をした若い男性などが多かったが、今回は女性客が多く、特にファッション感度の高い人々が増加。外国人客も目立ったことに加え、子ども連れでも安心して買い物ができていた。一般客は11時15分から購入が開始した。
渋谷店の先行ショッピングでは、赤のビンテージドレスにコンパクトなレザーブルゾンを羽織り、そのセンスの良さでひと際目立っていたのが、EC発の大人気ブランド「エイミーイストワール(EIMY ISTOIRE)」のデザイナーだった。「H&Mはトレンドなどの発信が早いので、情報収集なども兼ねて普段から利用しています。今までのコラボはメンズ向けが多かったのですが、今回は毎回コレクションもチェックしていて、そのロマンチックなテイストで大好きな『アーデム』だったので、『わぁ~い!』と思って応募しました。しばらく続いたノームコアの暗黒時代を抜けた感じもして、とてもうれしいです。ファッションは楽しまないともったいないですよね!今回のコラボ商品は柄も素材もすごく良くて、購入したアニマル柄のファーコートも裏地がジャカードになっていたり、細かいところまでこだわっていてさすがだなと思いました」とコメント。
トレンチコートにチェックのキャスケット姿の近隣在住女性(40代後半)は、「実は『H&M』を利用するのは初めて。ブランドはあまり気にしないのですが、セレクトを回るのも面倒になってきているので、今は伊勢丹新宿店でまとめて買い物を済ますことが多いですね。『アーデム』は以前から気になっていたのですが、まぁまぁいいお値段がするので、試してみるにはいいかなと思って来てみました。コラボ商品を見て、高級感もあるし、刺しゅうも素晴らしくて。総刺しゅうのドレスとアニマル柄のファーコートと、ブラウス、Tシャツ、ブローチなどを購入しても8万円ぐらいでした。『アーデム』だったらドレスだけで20万円ぐらいしますよね。大満足です」とニッコリ。
「グッチ(GUCCI)」の刺しゅうデニムの上に早速パジャマシャツを着用して友人が買い物が終わるのを待っていた男子大学生(19歳)は、「『H&M』はいつもは利用していない。『バルマン』のコラボに並んだけれども買えなくて、『アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)』は後日手に入れました。『グッチ』や『ロエベ(LOEWE)』などが好きで、最近は『アーデム』や『キコ・コスタディノフ(KIKO KOSTADINOV)』などロンドンのブランドが気になっていました。理由?いい意味で大きいメゾンでやっていないので、自由な感じなのがいいなって。『アーデム』は値段がまぁまぁするし、初めてのメンズということもあって、これは買いだなと。普段から中性的な格好をしていることもあったので、いいなと思いました。「H&M」とのコラボ商品はビックリするぐらい良くて、即決でパジャマとフリルシャツと靴下とリボンを自分用に、白ピアスをプレゼント用に買いました。お金ですか?いつも親に頭を下げて買ってもらっていて、今回もお金をもらってきました(笑)。経済学部なのですが、将来はアパレルに進み、バイヤーとかになりたいなと思っています」。
友人の男子大学生(19歳)は「『H&M』はたまーに使っています。『アーデム』は知らなかったけれど、友達が当たったので一緒に来てみました。パジャマシャツとパーカを自分用に、スカーフをプレゼント用に買いました。僕もいつも中性的なスタイルをしているので、彼に感化されて『グッチ』などを買っていますけど、自立しているので、バイトや今までの貯金から買っています。将来はエコノミストになって、日本の財政を潤したいですね」。