エフティ資生堂は、足の臭いを感知し、臭いレベルを計測できるスニーカー「センシング シューズ(SENSING SHOES)」を開発した。天然皮革仕様の国産手作りスニーカーブランド「ブルーオーバー(BLUEOVER)」と共同でデザインし、メンズとウィメンズをそろえる。エフティ資生堂のデオドラントブランド「エージーデオ24(AG DEO 24)」から9月に発売した足用デオドラント「デオドラントフットクリーム」の商品企画の際に開発したシューズだ。なお、販売予定はないが、12月1〜7日、ブルーオーバー大阪店で展示する。
同シューズは、アッパーに湿度と臭度を図るセンサーを搭載。センサーは専用アプリと連動し、情報をスマホに送る仕組みだ。臭いのレベルは1〜5段階あり、最も低い1は「全く気にならないレベル」、5は「お座敷では要注意!」レベルになっている。
日本のデオドラント市場は2014年の425億円に対し、16年は460億円と拡大している。エフティ資生堂が行った調査によると、「臭いに関する悩みがある」人の割合は男性が91.7%、女性が83.5%と足の臭いとムレの悩みに対する意識も上昇している。また、17年夏には臭いを原因として周囲に不快な思いをさせる行為「スメハラ(スメルハラスメント)」に対する香害110番が開設されるなど、日本の「匂い」事情は年々複雑化している。そこでエフティ資生堂は「自分の匂いには気づくにくい」という課題に着目し、フットデオドラントと今回のシューズの開発に至ったのだ。