ルックスオティカ(LUXOTTICA)とフランスのレンズメーカー、エシロール(ESSILOR)の合併について、欧州委員会はレンズ市場の競争を制限する恐れがあるとして、独占禁止法違反の疑いで正式な調査に乗り出したが、両社から期限までに情報が提出されないことを理由に、調査を中断すると発表した。
両社は1月に合併に関する基本合意に達し、8月に欧州委員会へ正式に通達した。合併が実現するかどうかの最終判断は2018年2月12日までに行われる見込みだったが、両社は10日間の延長を申請していた。しかし、同委員会が調査の中断を決めたことで、最終判断の期限も未定となり、同委員会が提出を求める情報が両社から提出され次第、再設定されることになる。