アディダス ジャパンは11月6日、2018年FIFAワールドカップ ロシア大会(2018 FIFA World Cup Russia)でサッカー日本代表が着用するホームユニホームを発表した。同ユニホームは10日のブラジル戦で初めて着用される。コンセプトは“勝色”で、同色をユニホームのベースカラーに使用している。勝色は日本の伝統色である深く濃い藍色で、かつて武将が戦いに挑む際に身につけた、鎧下と呼ばれる着物に使われる藍染の生地の中で、最も濃い色とされていた。勝色の持つ藍を出すためには布を叩きながら染めるため、「叩く=褐(濃い紺色)=勝つ」にかけて、勝利への験担ぎをしていたという。伝統的な勝色を使用することで藍染というジャパンブルーの原点に立ち返り、サッカー日本代表の勝利をイメージしている。
ボディーには、歴史を紡ぐ糸をイメージした刺し子柄をデザインした。18年は、初出場を果たした1998 FIFAワールドカップ フランス大会(1998 FIFA World Cup France)から20年という節目の年であり、日本サッカーの歴史を築いてきた選手やスタッフ、サポーターたちの思いを紡ぎ、ロシア大会に挑むというメッセージが込められている。サッカー日本代表にとってブルーと共にお馴染みの赤色は、侍の着物の前あわせ部分からインスピレーションを受けたというVネック部分に施されている。首元の内側にあしらわれたロゴには、炎や富士山など過去の5大会分のユニホームのアイコニックなデザインが組み合わされており、過去20年間で積み重ねてきた歴史や経験を背負い、勝利に向かう意志が表現されている。
同ユニホームは、フットボールに特化したテクノロジー“クライマチル(CLIMACHILL)”が使われている。極細の糸を使用することで、優れた速乾性、通気性、冷却性を実現。ユニホームは6日18時に「アディダス(ADIDAS)」公式サイトで先行発売した。