三越伊勢丹ホールディングスの2017年4~9月期の連結売上高は、免税売り上げの伸長と株高による国内消費が拡大した大都市店舗を中心に好調に推移し、前年比2.2%増の5952億円だった。経費コントロールを行ったことなどで、営業利益は同25.4%増の76億円、経常利益は同26.0%増の95億円だった。純利益は、店舗閉鎖による損失を計上したことなどで、同99.8%減の1800万円と、前年同期の83億円から大幅に減少した。
杉江俊彦・社長は、「足元の業績は順調だが未来に向かっていける体質ではない。収益の見込めるリフォーメーション、トランスフォーメーションを組み立てる」と語り、次期3カ年計画を発表した。ステップ1のリフォーメーションでは、「構造改革」と「収益体質」を推進し、20年度までに営業利益350億円を目標とする。その後、ステップ2のトランスフォーメーションで「転換」と「成長」を掲げ、次の成長に必要な利益を確保する。
なお、18年3月期の通期連結売上高は同0.9%増の1兆2650億円を見込む。設備投資による経費増などから、営業利益は同24.8%減の180億円、経常利益が同27.1%減の200億円、純利益が同33.2%減の100億円を見込む。