アイウエアの「ジンズ(JINS)」は、新しい商品企画“ジンズ デザインプロジェクト”をスタートした。これは“眼鏡の定義を問い直し、眼鏡の本質からデザインする”をコンセプトに、国内外トップのデザイナーやクリエイターと協業したコレクション。第1弾は、イギリスのプロダクトデザイナー、ジャスパー・モリソン(Jasper Morrison)を起用した。モリソンは1959年、ロンドン生まれ。家具、テーブルウエア、家電などのデザインが有名で、無印良品などにデザインを提供している。
11月2日、ジンズ渋谷店で行われた記念のレセプションパーティーに出席したモリソンは、「アイウエアのデザインは初めて。0.1mmの違いで印象が大きく変わってしまうのが興味深い。今回は、とても楽しくデザインできた。思い通りのパーフェクトなモノ作りができたと思う」とコメントした。「究極の普通」と評するシンプルなデザインで、価格は5000円。ジンズ渋谷店2階には、モリソンのアトリエの一部を再現している(11月末まで予定)。また、田中仁ジンズ社長は、「『ジンズ』のビジョン“マグニファイ・ライフ”(人々の人生を拡大し、豊かにする)を体現したプロジェクトだ。世界の一流クリエイターと協業することで、『ジンズ』はさらに高いステージに上ることができる」と話した。すでに第2弾も企画中だ。
同プロジェクトは、従来の安価な商品イメージを払しょくし、デザイン力の向上、新しいブランドポジショニングの確立、新規顧客へのアプローチを目的としている。
ジンズの8月期の売上高は前期比9.2%増の504億5100万円、営業利益は同46.7%増の54億200万円だった。店舗数は331(10月末)。