コーチ・インク(COACH INC.)から10月に改名したタペストリー・インク(TAPESTRY INC.)の2017年7〜9月期決算は、売上高が前年同期比24.2%増の12億8890万ドル(約1469億円)、純損益は前年同期の1億1740万ドル(約133億円)の黒字に対して、1770万ドル(約20億円)の赤字を計上した。7月に完了した「ケイト・スペード ニューヨーク(KATE SPADE NEW YORK以下、ケイト・スペード)」の買収および統合費用1億8000ドル(約205億円)が響いた。
ブランド別売上高は、「コーチ」が同3%減の9億2400万ドル(約1053億円)、「ケイト・スペード」が2億6900万ドル(約306億円)、「スチュアート・ワイツマン(STUART WEITZMAN)」が同10%増の9600万ドル(約109億円)だった。
ビクター・ルイス(Victor Luis)最高経営責任者(CEO)は、「『ケイト・スペード』買収によりマルチブランド化したことや、『スチュアート・ワイツマン』の2ケタ増を受け、予想通りの結果となった。第2四半期は軌道修正を図り、ホリデーシーズンに向けて良い状況にある。8月に掲げた成長路線をキープしていく」と語った。
また、「ケイト・スペード」については「買収完了からわずか数カ月だが、卸売りやフラッシュセールの廃止などに着手し、プラットフォームの統合が進んでいる。スケールメリットを活かした販売網拡大と生産性向上による増収や利益率改善を期待している」と話した。