不動産会社のまちピチュ(東京、熊川三興・社長)は、銀座に1日単位、1平方メートル単位で利用できる貸しスペース「スタンドギンザ/80(STAND GINZA/80)」を11日に開く。賃料は1平方メートルで1日当たり2000円(初回お試し料金は1200円)。銀座3丁目の一等地を限られた期間、低価格で提供することで、全国の小規模店舗や個人商店、リアル店舗を持ちたいEC事業者などのポップアップストアや販促拠点としての利用を提案する。
場所は銀座3丁目のガス灯通りにあるマツザワビルの地下1階フロアで、面積は約80平方メートル。来年9月までの期間限定営業となる。
通常、銀座で店舗を借りる場合、月単位の高額な家賃に加え、保証金や初期投資など膨大な支出が必要になり、二の足を踏む人が多い。一方、スタンドギンザ/80は出店期間も1日単位で、面積も1平方メートル単位で選べるため、ベンチャー企業や個人が用途に応じて低いコストで利用できるのが特徴だ。最小単位の1平方メートルなら靴磨きや占い、4平方メートルなら書店や画廊、アクセサリーショップ、8平方メートルなら企業広報ベースや地域アンテナショップなど、さまざまな用途が考えられる。ただ、一等地とはいえオフィスビルの地下フロアのため、商業施設のような一見客は想定しておらず、集客に関しては出店者自身が担うことになる。
すでに、大手ではアパレルOEM(相手先ブランドの生産)のホープインターナショナルワークス(大阪)によるお直し屋が10平方メートルのポップアップストアを出すほか、個人では服飾学校の学生による出店も決まっている。11~12日にはオープニングイベントとして全国各地のモノ作り企業10社を集めたマーケットが開かれる。