沖縄の百貨店のリウボウは11日、東京と沖縄のデザイナーによるファッションショー「リウボウ コレクション」を開催した。東京から今崎契助の「プラスチックトーキョー(PLASTICTOKYO)」、山下琴菜の「コトナ(KOTONA)」を招へいし、沖縄現地からは山内カンナの「ヨーカン(YOKANG)」、デリバがデザインする「レキオ(LEQUIO)」、比嘉一成の「ヒガ(HIGA)」が参加。同館10階の屋上庭園でそれぞれ2018年春夏の新作と、リウボウ限定の商品を制作して披露した。客席にはショーチケット(2000円)を購入した顧客をはじめ、東京から十数人のメディア関係者が集まった。
「プラスチックトーキョー」は沖縄をテーマに、リゾート地のボタニカルな要素と、アメリカ軍基地のミリタリーの要素をミックスして見せた。ミリタリージャケットは、胸元をボタニカル柄に切り替えて表現。他にも沖縄の織物である道屯織や藍染、金細工のアクセサリーなども発表した。「コトナ」は、ジョージア・オキーフと、南米への旅からイメージを膨らませた。サマーツイードのセットアップ、コルセット付きのワンピースなど、砂漠をイメージした色合いが特徴的。一部商品には沖縄のふくぎ染めや藍染を取り入れている。
また、現在同館で販売中の17-18年秋冬の商品を使ったショーも開催した。ブランドは「MSGM」「ダックス(DAKS)」「エポカ ウオモ(EPOCA UOMO)」「コテラック(COTELAC)」「ピエール カルダン(PIERRE CARDIN)」「トクコ・プルミエヴォル(TOKUKO 1ER VOL)」など。会場には各ブランドの顧客が集まっていた。
糸数剛一リウボウホールディングス取締役会長は「昨年、リウボウが取り扱うファッションを、パリなど世界のランウエイで活躍するモデルに着てもらいお客さまへお見せしたところ、大変好評いただいた。今回はその第2弾として、リウボウにあるブランドだけでなく、東京と沖縄のデザイナーに商品を作る段階からお取り組みしたいと依頼した。『プラスチックトーキョー』や『コトナ』には一部、沖縄県の伝統工芸と取り組んだ限定商品を制作してもらい、来春当店で販売する。リウボウはリゾート地の百貨店“楽園百貨店”として、“沖縄のいいもの”“日本のいいもの”“世界のいいもの”“身体にいいもの”の4つを提案していきたいと考えている。今後も独自性のある商品を企画し、リウボウから発信していきたい」と語った。