ワールドの2017年4~9月期連結業績(国際会計基準)は、日本基準の営業利益に相当するコア営業利益が前年同期比4.1%増の60億円だった。中間期として3期連続の増益になる。15年4月に着手した構造改革の総仕上げとして、今年4月に事業持ち株会社体制に移行。各事業会社が収益性を精査し、プロパー販売の強化や仕入れ原価率の低減に取り組んだことも奏功し、粗利益率は0.6ポイント改善された。
売上高に相当する売上収益は同3.0%減の1191億円だった。当期は出店68、退店133で、9月末時点の店舗数は純減109の2342店。店舗縮小に加えて既存店売上高も同2.2%減で着地した。ただ当期の減収について上山健二・社長は「利益を伴わない売り上げは追わないという重要方針に基づいたもの」と説明し、粗利益率の改善を重視したと語る。「アンタイトル(UNTITLED)」「インディヴィ(INDIVI)」など15ブランドは前年実績をクリアした。EC売上高は同12.4%増の86億円だった。