毎年アート性が話題となるピレリカレンダー(Pirelli Calendar)の2018年版が11月10日、公開された。18年は「不思議の国のアリス」をテーマに、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)ら18人の黒人系キャストをティム・ウォーカー(Tim Walker)が撮り下ろした。スタイリストは英「ヴォーグ(VOGUE)」編集長のエドワード・エニンフル(Edward Enninful)、セットデザイナーはショーナ・ヒース(Shona Heath)が担当した。
ディディ(Diddy)ことラッパーのショーン・コムズ(Sean Combs)とナオミ・キャンベルは首切り役人に、女優のウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)は公爵夫人に、俳優でドラァグクイーンのルポール(RuPaul)はハートの女王に、モデルのスリック・ウッズ(Slick Woods)はマッドハッター(帽子屋)にそれぞれ扮した。
アリスに扮したスーダン系オーストラリアンモデルのダッキー・ソット(Duckie Thot)は「黒人がアリスを演じるのは、すべての人種の子どもたちにダイバーシティーという考えが育まれ、肌の色は関係なく、それぞれ美しいということが受け入れられてきた証拠」と語り、また、スタイリストとしてキャリアを積んできた「ヴォーグ」史上初の黒人男性編集長のエニンフル英「ヴォーグ」編集長は「『不思議の国のアリス』の童話が新たな世代に語り継がれることはとても重要。だからこの不思議の国のアリスの冒険は、違いを超越するという課題に直面している今の世界を反映しているんだ」と説明した。