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ファーフェッチ、2016年は74%増収 一方赤字は拡大

 ラグジュアリーECモールを運営する英ファーフェッチ(FARFETCH)の2016年12月期通期決算は売上高が前期比74%増の1億5130ポンド(約225億円)の増収で、税引き後損失は前期の2870万ポンド(約42億円)から3400万ポンド(約50億円)に拡大。営業損失は前期の2650万ポンド(約39億円)から3350万ポンド(約49億円)に拡大した。

 英ビジネスの公式登録機関、カンパニーズ ハウス(COMPANIES HOUSE)に決算結果が掲載されたことを受け、ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)=ファーフェッチ創業者兼最高経営責任者は、「総流通総額(GMV)は前期比81%増で、ECサイト訪問者数は毎月2100万人以上だった。500以上の提携ショップ、200以上のブランドと関係を築いており、16年はテクノロジーや雇用に投資しつつ、急成長することができた。ラグジュアリーなテクノロジープラットフォーム構築を目指し、投資と成長を続ける」と語った。

 ファーフェッチは3月にネッタポルテ(Net-A-Porter)を創業したナタリー・マセネット(Natalie Massenet)英国ファッション協議会会長を非業務執行共同会長に指名。6月にはコンデナスト(CONDENAST)から「スタイルドットコム(Style.com)」を買収した他、中国市場開拓に向け中国第2位のECサイト、JDドットコム(JD.COM)から3億9700万ドル(約436億円)の資金調達をした。傘下の英老舗セレクトショップのブラウンズ(BROWNS)は10月にテクノロジーを駆使した未来型ショップをオープンするなど、ニュースが絶えない。

 ファーフェッチの時価総額は10億ドル(約1490億円)とされており、株式公開(IPO)も絶えずうわさされているが、同社スポークスマンは「今は会社を成長させることに集中している」とその可能性を否定した。

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